私的巡礼の記録〜妻在百三十三番霊場の旅〜

幻とまで言われる妻在百三十三番霊場

元禄四年に制定された古い霊場にもかかわらず、現在では訪れる人も少なくなり、その全体像を知る人は更に少ない。故に“幻の”と形容されるようですが、実際に廻ってみると幻ではなく、そこに現実として息づいておりました。

妻有地域は新潟県十日町市を中心とした広い地域を指します。また、山間地がほとんどのため限られた季節でないとお参りできない札所もあり、完全な順打ちをするのであれば雪融けを待ったり、地域での草刈りを待ったりしなければなりませんので数年はかかることとなりそうです。私は3月から12月の約9ヶ月をかけましたが、完全な順打ちではありません。
尚、札所名にある「妻在」の表記は元禄の御詠歌集に基づいたもので、現在では「妻有」と表記します。

【妻在百三十三番札所一覧】 ※札所名をクリックすると詳細をご覧いただけます。

十日町市中心部エリア1
・長い旅路は十日町市の中心部から始まる。打ち始めは雪融けを待って、青空の広がるような日を選ぶとなんとも清々しい気分である。元々十一番は次のエリアの集落であったのだが、廃村となったため七番に合祀されている。
名称 現名称 住 所
智泉寺 十日町市昭和町3丁目
水月庵 水月寺 十日町市西寺町
高山 十日町市高山第二
山本 十日町市山本二丁目
古寺沢 正念寺 十日町市神明町
聖衆院 十日町市水野町
来迎寺 十日町市川原町
十一 大池 十日町市川原町・七番来迎寺内
赤倉〜八箇周回エリア
・いよいよ豪雪地帯のイメージが残る地域を廻る。七番・来迎寺の裏手の沢に入り、山を周回して県道559号線で八箇へ抜けるコースである。しかし、冬場は除雪をしていないため十二番・菅沼から十三番・落水への山越えは出来ない。一旦国道17号線へ戻るしかない。
名称 現名称 住 所
絵堂 江道 十日町市江道
露池 津池 十日町市津池
赤倉 十日町市赤倉
十二 菅沼 十日町市菅沼
十三 落水 落之水 十日町市落之水
十四 虚木 椌木 十日町市椌木
十五 長里 十日町市長里
十六 笹澤 笹之沢 十日町市笹之沢
六箇エリア
・市街地へ戻るのはもう少し先となる。八箇峠の隣に位置する六箇地域が先に待っているのである。
名称 現名称 住 所
十七 田麦 十日町市田麦
十八 中出山 十日町市二ツ屋狢田
十九 二屋 二ツ屋 十日町市二ツ屋
二十 志賀寺 麻畑 阿弥陀堂 十日町市麻畑
川治〜土市エリア
・国道117号線に沿って点在しており、比較的廻りやすいエリアである。
名称 現名称 住 所
二十一 河治 川治 十日町市川治中町
二十二 塚原 十日町市北新田第二
二十三 琵琶懸 十日町市城之古第二
二十四 小黒沢 十日町市小黒沢
二十五 大黒沢 慈雲寺 十日町市大黒沢第二
二十六 伊達 十日町市伊達第二
二十七 牧脇 十日町市新宮第二
当間北エリア
・当間リゾートの北側を周回するエリアであるが、特に三十一番から三十三番は国道117号線沿いである。
名称 現名称 住 所
二十八 観泉院 十日町市土市第一
二十九 野中 十日町市野中
三十 市野沢 市之沢 十日町市市之沢
三十一 大田嶋 太田島 十日町市太田島第二
三十二 馬坂 十日町市太田島第二
三十三 馬場 十日町市馬場第四
三十四 水澤 十日町市水澤第一
旧中里村エリア1
・主に国道353号線から山越えをして県道284号線から戻ってくるエリアである。
名称 現名称 住 所
三十五 泉龍寺 十日町市田沢本村
三十六 白羽毛 十日町市白羽毛
三十七 倉下 十日町市倉下
三十八 角間 十日町市角間
三十九 清田山 十日町市清田山
四十 田代 十日町市田代
四十一 重地 十日町市重地
四十二 東光寺 十日町市倉俣
グリーンピア津南西側エリア
・県境の町にやってきた。どの札所も整備されており、奉拝しやすい環境にある。
名称 現名称 住 所
四十三 堂平 中魚沼郡津南町堂平
四十四 源内山 中魚沼郡津南町源内山
四十五 見玉 中魚沼郡津南町見玉
四十六 陀屋 中魚沼郡津南町中深見・四十七番中深見内
四十七 中深見 中魚沼郡津南町中深見
四十八 龍源寺 中魚沼郡津南町船山
四十九 大龍院 中魚沼郡津南町船山
五十 松原 中魚沼郡津南町船山新田
五十一 下船渡 中魚沼郡津南町下船渡本村
六十三 新屋 中魚沼郡津南町下船渡本村・五十一番下船渡内
県境エリア1
・この巡礼の旅で一番困難を極める地域だと感じた。季節を選ばないと奉拝できない札所が多いので要注意である。それでもこのエリアを済ませれば旅も半分終えるのである。
名称 現名称 住 所
五十二 芦ヶ崎 龍昌寺 中魚沼郡津南町芦ヶ崎
五十三 西 西のお堂 中魚沼郡津南町芦ヶ崎・五十二番龍昌寺内
五十四 小下 小下里 中魚沼郡津南町小下里
五十五 赤澤 中魚沼郡津南町赤沢
五十六 谷内 中魚沼郡津南町谷内
五十七 杉本 中魚沼郡津南町谷内
五十八 相吉 中魚沼郡津南町相吉
五十九 中子 中魚沼郡津南町中子
六十 日出山 中魚沼郡津南町日出山
六十一 岩戸 中魚沼郡津南町百木
六十二 加用 中魚沼郡津南町加用
六十四 小池 中魚沼郡津南町小池
六十五 朴木澤 中魚沼郡津南町朴木沢
六十六 宮の原 般若院 中魚沼郡津南町宮野原
六十七 亀岡 中魚沼郡津南町亀岡
六十八 善福寺 中魚沼郡津南町大井平
六十九 峯観音 中魚沼郡津南町大井平
七十 子種 中魚沼郡津南町子種
県境エリア2
・信濃川を対岸に渡り、巡拝しながら十日町市へ戻っていくエリア。折り返しであり、津南町の札所も打ち終わる。
名称 現名称 住 所
七十一 羽倉 中魚沼郡津南町羽倉
七十二 寺石 中魚沼郡津南町寺石・吉祥寺内
七十三 足滝 中魚沼郡津南町足滝
七十四 穴山 中魚沼郡津南町穴山
七十五 小岡 中魚沼郡津南町小岡・久昌寺内
七十六 古始 中魚沼郡津南町外丸・善玖院内
七十七 外丸 中魚沼郡津南町外丸・善玖院内
七十八 鹿渡 中魚沼郡津南町鹿渡
七十九 阿寺 中魚沼郡津南町外丸・善玖院内
旧中里村エリア2
・この三箇所は近くにまとまっている。これで旧中里村の札所は全て廻り終える。
名称 現名称 住 所
八十 宮中 十日町市宮中
八十一 堀内 堀之内 十日町市堀之内
八十二 慈眼寺 十日町市本屋敷
十日町市西部エリア1
・次のエリアが県道から少し離れるため、一つの区切りとして考えてみた。ここからは県道49号線を右へ左へと縫うように進むこととなる。
名称 現名称 住 所
八十三 安養寺 十日町市安養寺
八十四 姿 願王庵 十日町市姿第二
八十五 十日町市鉢第一
八十六 高嶋 十日町市高島第一・八十七番長楽寺内
八十七 長楽寺 十日町市高島第一
八十八 鐙坂 東光寺 十日町市南鐙坂
八十九 田中 十日町市南鐙坂
九十 小泉 宝泉寺 十日町市小泉第一
九十一 千手 十日町市水口沢・不動寺内
九十二 羽黒山 (長福寺) 十日町市中屋敷
仙田エリア
・旧川西町の札所の中でもこの三箇所は山間集落の札所である。特に九十四番は既に廃村であるため、冬期間の奉拝はできない。
名称 現名称 住 所
九十三 室嶋 相国寺 十日町市室島乙
九十四 藤澤 十日町市藤沢庚
九十五 岩瀬 十日町市岩瀬子
旧川西町中心部エリア
・再び十日町市内へと戻ってくる。主に旧川西町の中心部に点在しているため廻りやすいエリアである。
名称 現名称 住 所
九十六 青柳寺 清龍寺 十日町市霜条
九十七 山田 十日町市霜条・九十六番清龍寺内
九十八 鶴吉 十日町市鶴吉
九十九 長安寺 十日町市上野甲
上野 十日町市上野甲
百一 長徳寺 十日町市友重乙
百二 三領 十日町市三領
百三 仁田 十日町市仁田・熊野社内
百四 北田 十日町市仁田
百五 野口 十日町市野口
小千谷市エリア
・ぐるりと小千谷市南部を周回することとなるエリアである。ここが打ち終えれば広い妻在地域の北側の折り返しとなり、満願も現実として見えてくる。もう一息だ。
名称 現名称 住 所
百六 真人 円蔵寺 小千谷市真人町
百七 源藤山 小千谷市真人町源藤山
百八 若栃 小千谷市真人町若栃・正応寺山門内
百九 芹窪 芹久保 小千谷市真人町芹久保
百十 般若寺 小千谷市真人町本村
百十一 市口 市之口・西岩寺 小千谷市岩沢市之口
百十二 岩澤 不動寺 小千谷市岩沢
百十三 河井 川井・真宗寺 小千谷市川井
百十四 駒形 妙高寺 小千谷市川井
十日町市北部エリア
・三度十日町市に入る。県道506号線は道幅も狭く、カードレールも無い、まるで獣道といった様相なので、百十四番妙高寺からの山越えルートはお薦めできない。一旦、国道117号線に戻った方が無難である。
名称 現名称 住 所
百十五 願入 十日町市願入・十二社内
百十六 十日町市平
百十七 廣大寺 十日町市下組新保
百十八 下山 十日町市下組新保・百十七番廣大寺内
百十九 観音寺 十日町市下条四丁目為永
百二十 為長 為永 十日町市下条四丁目為永
百二十一 原村 十日町市下条二丁目原
百二十二 廿日城 十日町市下条二丁目廿日城
百二十三 反目 十日町市下条二丁目山際
百二十四 野頸 十日町市下条一丁目上新田第一
百二十五 天滝寺 十日町市下条一丁目上新田第一
中条エリア
・百二十七番と百二十八番さえ迷わなければ順調に廻れるはずだ。しかし、どちらも迷子になるほど道が複雑なのではなく、お堂が隠れん坊でもしているかのように見つけづらいのである。
名称 現名称 住 所
百二十六 轟木 十日町市中条轟木
百二十七 蕨平 十日町市新座蕨平
百二十八 花水 十日町市中条梅沢
百二十九 長泉寺 十日町市中条上町
百三十 圓通寺 十日町市中条中町
十日町市中心部エリア2
・遂に満願となる。寂しさにも似た感情と共に成し遂げた嬉しさに溢れているのではないだろうか?静かにこの旅を振り返りながら一歩ずつ歩いていこう。
名称 現名称 住 所
百三十一 尾崎 十日町市尾崎
百三十二 乱橋 真福寺 十日町市新座第三
百三十三 新座寺 大慶院 十日町市新座第一
神宮寺 十日町市四日町第二
《トップページへ戻る》