私的巡礼の記録〜妻在百三十三番霊場の旅〜

第三十六番・白羽毛〔SHIRAHAKE〕

罪過を 拭漆の 白羽毛に 心の垢は のこらざりけり
(つみとがを ぬぐひうるしの しらはけに こころのあかは のこらざりけり)

白羽毛・2008年5月28日撮影聖観世音菩薩
・国道353号線を塩沢方向へ進む。とにかく進む。パチンコ屋さんを過ぎても進む。ガソリンスタンドを過ぎても進む。進んでいるとやがて白羽毛集落にたどり着く。南越後観光バスの“白羽毛バス停”は目指す観音堂の真横である。つまりこのお堂は国道沿いにあるのだ。真裏には白羽毛ふれあいセンターがある。伝説に包まれた観音様であり、特にこの近在では信仰を集めていることで有名である。厨子の中の仏像は彩色の美しい姿である。しかし、本尊様はこの胎内にあり、誰も見たことはないが、一寸八分の小さな観音様と伝えられている。この御像は、清津川の洪水で上流より白羽毛に流れて来て、深い溜まり(観音淵)の所で不思議な光を放っていた。拾い上げると観音様であったので、川辺の平な場所(観音平)にお祀りをした。やがて五里程上流、大島村のものとわかった為、そこにお返しをした。しかし、また川の流れに乗って白羽毛に再び帰って来たという。安永二年(1774年)に場所を移して御堂を建て替えている。以前は因縁深い大島の人々が毎年交代でおこもりに来ていた。この観音様は耳の病、乳の出ない人に良いとされ、願をかけた人が多い。堂内には耳の絵、お椀、奉納旗などが多数貼られたり、つり下げられている事から、この観音様への信仰の深さが推測される。
【曹洞宗青年僧侶の会発行・妻有の百三十三番−ふる里の霊場めぐり−より一部抜粋】
【詳細な地図】
《戻る》 《一覧へ》 《進む》