私的巡礼の記録〜妻在百三十三番霊場の旅〜

第七十五番・小岡〔KOOKA〕

暾さす 小岡の山は 紅葉して にしきにつつむ かがみなりけり

小岡(久昌寺)・2008年7月28日撮影聖観世音菩薩
・まずは国道117号線で津南駅を目指す。駅前を右折、すぐに国道405号線で線路を渡るのだが、注意していると左側に消防小屋があることに気づく。そこを右側へ入ると集落の奥に久昌寺へ続く長い石段がある。ところが駐車できる場所はないので車で行く人は消防小屋をそのまま通り過ぎて最初の路地を右へ入ると細い道ながらお寺の駐車場へ辿り着ける。このお寺は熊谷源太郎の彫刻で有名で東京芸大の学生や先生方が度々研究の為に訪れるそうである。小岡の観音様は高橋家の持仏で板山集落にあり、十二大明神と並んで祀られていた。享保年間の久昌寺本堂再建の際、この観音様も久昌寺へ安置されたと思われる。観音様の隣りに、昔話で伝えられる四郎神様が安置されている。昔は盗賊が板山集落を荒らしに来た。村人達は、金品を隠そうと山の林に逃げ込んだが、一人の母親が過って背中の四郎という子を滝に落としてしまった。それ以後、四郎の霊のさわりか村の子供に災難が続いた。そこで観音様の隣に四郎神様をお祀りしたのだという。現在でも小岡の観音様は「子育観音」として信仰され、7月17日の例祭日には里芋の形をした団子をお供えして供養を営んでいる。
【曹洞宗青年僧侶の会発行・妻有の百三十三番−ふる里の霊場めぐり−より一部抜粋】
【詳細な地図】
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