私的巡礼の記録〜妻在百三十三番霊場の旅〜

第八十三番・安養寺〔ANYOUJI〕

目隠に 植て年経 杉並も 安養界の 宝樹なるらん
(めがくしに うへてとしふる すぎなみも あんようかいの ほうじゅなるらん)

安養寺(円通庵)・2008年8月20日撮影聖観世音菩薩は御厨子の中
・県道49号線を旧中里村から十日町方面に進み、安養寺集落に入ると県道沿いに立派なお堂がある。この集落には元々安養寺という立派なお寺があり、それが地名の由来となったようだ。この円通庵には樹齢500年以上と言われるとても大きな杉の木が三本あり、十日町市の指定文化財であり、天然記念物でもある。円通庵の本尊は聖観音菩薩であるが、33年に一度ずつご開帳となる。実は平成20年がこのご開帳の年に当たり、お盆過ぎまでお厨子が開いていたそうだ。残念ながら暫くは拝見することができない。この観音様は慶長年間(1600年頃)板場太左衛門の勧請したもので、霊夢により外丸善玖院からこの地に移されたといわれる。その昔、観音様が松之山に遊んだ際、大池の主に“お名札”を取られ、泥まみれで争ったという言い伝えがあり、御開帳期間中に御像の裾を洗う行事がある。対岸の水堀に住んだ伝説の長者“水堀まん女”が深く帰依し、渡しを作って足繁く参詣したとも言われる。例祭は7月17日、大祭は33年毎に7月17日から30日間の御開帳である。現在の御堂は貞享五年(1700年)に改築されたもので、戦前まで右脇にお庫裡があり、庵主様も住んでいたというが、今は無い。
【曹洞宗青年僧侶の会発行・妻有の百三十三番−ふる里の霊場めぐり−より一部抜粋】
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