私的巡礼の記録〜妻在百三十三番霊場の旅〜

第九十八番・鶴吉〔TSURUYOSHI〕

雨宿を 借つるよしの 婀娜さは 假借ながら ちとせわすれし
(あまやどを かしつるよしの やさしさは かりそめながら とちせわすれし)

鶴吉・2008年9月17日撮影地蔵菩薩
・霜条集落と隣の鶴吉集落を結ぶ地元の道路を行くと山側に墓地が見える。この墓地の傍らにある小さなお堂である。この地元の道路は県道から山側へ2本目、広い農面道路からは1本山寄りとなる。墓地は田圃の先であるから道路からよく目立つ。この霊場佛は地蔵菩薩様で、山崩れから村を救ったという言い伝えがあり、集落の守護佛とされている。以前は公民館の中へお祀りされていたのだが、平成になってから公民館が移築されることとなり、それに伴い現在の場所にお堂を建立したものである。御像は、延歴の頃、坂上田村麿により伝えられたもので、村民の姓に田村が多いのはこのせいだと言われている。あるいはまた、同時代に信濃川を流れてきたものを祀ったという説もある。住人からは岩船様と呼ばれており、彩色が施されている。岩船様とは、極楽浄土に向かう船に乗り、棹を操る地蔵菩薩の話から来ていると思われる。例祭は8月22、23日で集落の神社の祭と一緒に行われている。
【曹洞宗青年僧侶の会発行・妻有の百三十三番−ふる里の霊場めぐり−より一部抜粋】
【詳細な地図】
《戻る》 《一覧へ》 《進む》